介護は副業が理想
題名の文章をそのまま捉えられてしまうと誤解を招いてお叱りを受けてしまいそうですが、7年(平成30年現在)訪問介護をしてきた私が辿り着いた1つの答えです。
介護は元々家政婦さんから派生して、介護保険がスタートし、今の形になりました。
介護はその仕事内容からボランティア精神もくっついていて、利益を上げることは悪とみなされてしまいます。
心のないサービスをしておいて売り上げだけを求めるとはけしからん!と声が聞こえてきそうです。
核家族が増え、子供が親と住まなくなって昔は当たり前のように各家庭で行われてきた家族を最期を迎えるまで世話をするというのが出来なくなってしまったので介護士が必要になってきました。
そう!
介護士は家族の代わりなのです。
もちろん息子娘さんにはなれません。
ただ、家族には言い辛いけど赤の他人になら言い易いって事もあります。
そういう意味では介護士の必要性もあるとは思います。
訪問介護をしていると家族と言っても各家庭様々で、家庭毎に問題を抱えている事も多々あります。
うまくいっているご家庭もありますが、それは表面上なだけで、蓋を開けたらアラびっくり!なんて事も、、、
ちょっと話が脱線しましたが、私が介護は副業が理想という本題に戻すと、介護で利益追従をしているとイビツな形になってくるのが分かったのです。
もちろんとても人間的に素晴らしい介護士も沢山いる事は分かっていて書いてますが、その介護士に問題が出てくるのです。
簡単に説明します。
訪問介護は30分の単価が決まっています。
平成30年現在で、30分身体介護で2800円位の利用料金が掛かります。
利用者さんはその料金の1割だったり2割だったり3割だったりをそれぞれ収入などで負担料金が違いますが、負担されています。
利用者さんは、一律払う料金は一緒ですが、問題はどの介護士がケアをしても払う金額は同じ値段だということです。
ここで突然の質問です。
皆さんならどちらの介護士に自分の家に来て欲しいですか?
Aさん
清潔感があり気が利く優しい介護士
Bさん
不潔で気が利かない無愛想な介護士
まぁ余程根性が曲がってない方なら間違いなくAさんに来て欲しいはずです。
だって払う値段一緒なんだもん。
もちろん介護士を派遣している介護事業所にある程度は指定をする事も出来ますが、全部が全部利用者さんの意見が通るとは限りません。
で、ここでまた問題があるのです。
問題の介護士Bさんですが、どんなクレームをもらっても全然技術向上や人間性を上げていくことはしません。
だって人間そんなに簡単に何十年自分をやってきて急に変われるわけがないのです。
介護士は技術はもちろん、「ココロ」が一番と言って良いほど大事なものになります。
よく介護精神(マインド)といわれているやつです。
介護マインドが無ければ、いくら技術があっても利用者さんのココロには届きません。
利用者さんも人間ですから、ココロは介護士と利用者さんを繋ぐ大事な架け橋なのです。
ココロは一長一短で習得できるものでは無いですし、ましてや売り上げだけを求めている奴はむしろどんどん介護精神から離れていく事になるのです。
ここで、話をまた元に戻すと、こんな事を長々と書いてきた私ですが、実はお金を稼ぐ事自体は賛成なのです。
でも社会福祉の介護は続けたい、でも介護業界では稼ぎ続けるのは介護の本質から遠ざかっていく。
そこで行き着いたのが、介護は副業にして介護士とは別に金を稼ぐ本業を持った方が良いのではないかという考え方です。
もちろん介護士はこれからもっとずっと必要になるので、介護福祉士やケアマネージャーの資格は取得しておいた方が良いです。
水戸黄門の印籠みたいな役割があるので、もし仕事がない社会になってもしばらくは介護の業界で仕事に困る事はないです。
その介護の仕事がまだある今のうちに介護業界にいながらにして、様々な技術や資格を習得して次の働ける人になろう!というのが今回の題名の本当の意味になるのです!(ここまで長かった、、)
私も模索段階なので、また進捗ありましたら記事にしたいと思います。
今の介護業界での働き方やその生活やこれからの暮らしに不安を抱えている方は多いと思いますが、負けずに楽しく自分らしく生きていける世の中にしていきたいものですね!
理想の介護の形をストーリー仕立てにして書いておきます、
一ミリでも伝われば幸いです。
これは私が実際の話を元に再構成したお話です。
日本の介護と本質的に違う気がしますが、皆さんはどう感じるでしょうか。
あるヨーロッパの介護する人される人
【登場人物】
ジョン
靴職人で自宅兼工房で暮らす若者
ミラー
足腰が弱って買い物も食事も一人では何も出来ない一人暮らしのおばあちゃん
ジョンとミラーはご近所さん
ジョンは朝、ミラーの為にパンとミルクを買ってミラーと会話をしながら食事を食べさせます。
ジョン
「今日はチーズが良いのが手に入ったんだ。チーズを乗せたパンだよ。」
ミラー
「いつもいつも朝早くから悪いねぇ」
ジョン
「良いよ、気にしないで!朝早い方が仕事が捗るんだよ。それに一緒に食べた方が料理は美味しいじゃない。」
ジョンはパンとミルクをミラーに食べさせると、自宅に戻り革靴の制作をし始める
ジョンは昼になるとミラーを自分の車に乗せて街に買い物に出掛ける。
ミラーは朝のパンとミルクのお返しにジョンにビーンズを買う。
ジョンはありがとうと言って受け取り、次の日にはチリビーンズを作りミラーに持って行くのでした。
ジョンもミラーも普通に暮らしている。
お互いで助け合いながらココロを充足させた生き方をしている。